ペーパレスの時代、と言われ続けて久しい時間が経ちます。媒体の一部がデジタル化されたとはいえ、世の中にはまだまだ紙媒体が不可欠です。紙媒体でなくてはならないシチュエーションもたくさんあります。
このコーナーでは、当社が扱う紙媒体のデザイン・印刷およびロゴやキャラクターなどのデザインについてご説明いたします。
“会社の顔”“その人の顔”と言われる名刺。家庭でも作れる手軽なもの、と思われがちですが、この小さな面積の中に必要な情報を盛り込みつつ、好印象を与えるデザインをするということは実は大変難しいテーマです。渡した相手のデータベースとして残り、あなたの情報を検索する時に使われる、大切なツールです。
ここにこだわりを持つことで御社や社員様の好印象を残し、記憶にとどまり、大切に保存してもらえるのではないでしょうか。
そのために、紙質や厚さ、加工なども含めて目的にかなう名刺となり、渡すのが楽しくなるような名刺づくりを心がけています。
フライヤーとは、情報が飛んでいって相手へ届く、というところからこう呼ばれているメディアで、チラシとの明確な境界はないようです。
目的や用途に応じてサイズも様々で、折加工が入ったり、レーザーカットなど特殊加工が施される場合もあります。
当社のクライアント様の例で申し上げますと、フライヤーとして使用するものは用紙が厚手で広告期間の長いもの(特に、期間がない半恒久的に使えるもの)が主流のようです。
反対にチラシの場合は明確な日時や期間が指定されたイベント等の告知が目的で、使用期限が限定されているものが多く見られます。
フライヤーなど1枚の紙で成り立っている印刷物を業界では「ペラもの」と呼びますが、これに対して複数ページで校正される冊子のような印刷物は「ページもの」と呼ばれます。
全体の構成とバランスなど、様々な配慮が必要になりますが、その分面白みも出てきます。情報量が豊富になりますので、会社案内やカタログ、広報誌などにおすすめです。
ページものの魅力はなんと言っても情報量の多さとページをめくらせる楽しみでしょう。特に後者です。ページという流れに沿って少しずつ部分を見せていく、ストーリー立てができるわけです。
もちろん、全体の中でどんな割合に情報を配分していくのか、などいくつか難しそうなポイントもありますが、安心してご用命ください。ご一緒に、何をどんなウェイトで盛り込んでいくか、計画していきましょう。
冊子にするほどのボリュームはないが、1枚の表裏だけでは表現しきれない内容がある場合など、折パンフレットをお勧めしています。
特に、当社への依頼が最も多いのは巻き3ッ折りのパンフレットです。3つに折ることで6つのページができるのですが、実はそれだけではありません。折りを開いていく途中途中で現れる複数ページにまたがったひとつの面。これが展開毎に変わるテーマを物語ったり、開いていくこと自体にストーリーを持たせることも可能です。
用途も幅広く、会社案内や周年記念誌、メニュー表などにも活かせるアイテムです。
ショップカードの使い方にもいろいろなパターンがあります。スタンプカードとの併用型や、店主の名刺を兼ねたもの、フライヤーとしても機能するもの、ホームページへの誘導など、使用スタイルは様々ですが、サイズは名刺~カードサイズがほとんどです。用途や内容によって二つ折りや三つ折りにして仕上がりサイズを名刺~カードサイズにします。
このサイズにするのは常にお財布に入れて常備してもらうことを一番の目的としているからです。お財布に入っていれば潜在的にお店の存在を訴え続けます。
その意味ではスタンプカード型が一番有効(つまりお財布に入れてもらう確率が高い)で、スタンプがたまればエンドユーザー様も何らかの特典が受けられるため携帯確率も高く(捨てられにくく)なります。同時に、顧客の囲い込みにも繋がります。
DMにもいくつかのパターンがあり、最近多いのは圧着はがきのスタイルです。しかし当社へご用命をいただくのははがきスタイルが圧倒的大多数です。もちろん封筒での郵送、というパターンもありますが、郵送コスト的に圧着はがきの方が安いため、シフトしている企業が多いようです。
はがきスタイルでは情報面を一面使用することに加えて宛名面も下半分までは使用できますので、上手く使えばかなりの情報が盛り込めます。また、表と裏で焦点を変えればメリハリやリズムも出てきます。情報を宛名面下に集中させ、裏面はイメージのみで目に留まるようにするデザインも好まれています。
透明封筒に二つ折りにしたDMを封入し、内面を見たいという気持ちにさせて開封率を上げるなどテクニック的な部分も一緒に考えていきましょう。
当社が制作させていただいたメニュー表の多くは飲食店の店内用ですが、ときどき配布用として手配りされたりDMに封入されるものもありました。ここでは店内用についてお話しします。
メニュー表は内容をじっくり読んでもらうよりは、早くオーダーを決めてもらうことを通常重視します。また、オーダーして欲しい商品・サービスへ興味を引かせる誘導的な機能も必要です。
商品の写真、金額の読みやすさ、商品・サービスの内容のわかりやすさなどが重要で、これにより売上に直接影響が発生します。注文を単発に終わらせず、いかに客単価を上げていけるかも含めて企画していきましょう。